トラフグ


令和元年7月17日 トラフグ種苗放流
 6月20日に池入れしたトラフグたち、広い中間育成池(遊休クルマエビ池)で大きく育ちました。

 取り上げられたトラフグたちは活魚トラックに積み込まれ、下関市才川から海に放流されました。


令和元年6月18日  親魚管理
 トラフグ親魚候補水槽の掃除と、魚体をきれいにする水浴びを行いました。
 来年3月の採卵に向け親魚の体調管理が重要です。


令和元年6月14日  トラフグ放流
 小雨の降る中、当栽培センターで70mmまで育てたトラフグ27,000尾を秋穂湾に直接放流しました。
 大海原でも元気に育ってほしいものです。


令和元年5月16日  着々と…
 トラフグの成長に伴って、選別⇒出荷・選別⇒出荷の繰り返し。
 サイズを揃えて広い池に移動(密度を低下)させないとすぐにお友達の尻尾(尾鰭)に噛みつきます。
 水温も気温も急上昇、トラフグもグングン大きくなっていきます。


令和元年5月14日  ALC染色実施
 トラフグの放流効果を確認するため、5万尾のトラフグの耳石に色を付けました。
 魚には耳石と呼ばれる器官があり、木の年輪の様に1日ずつ模様が刻まれていきます。その1日分にALC 試薬で色を付け、どこで放流されたか分かるようにするものです。
 当公社で生産しているトラフグが年間約70万尾弱。そのうち7%のトラフグの耳石に染色を施し、放流効果を確認していただいています。


令和元年5月9日  中間育成場に
 昨日取り上げておいたトラフグ種苗、トラックに積み込まれて中間育成場の広~~~い池に放たれました。

 これから約40日、70mmになるまで育てられ大海原へ放流されます。


令和元年5月8日  トラフグ取り上げ
 ふ化して48日、25mmを超えたトラフグを25万尾取り上げました。
 明日には大きな露地池に放たれ、70mmまで中間育成されます。


令和元年5月6日  出荷間近です
 トラフグも孵化してから46日が経ち、平均全長が23mmと大きく成長。出荷サイズの25mmが目前に迫ってきました。今週後半には中間育成場の大きな池に出荷されていきます。


平成31年3月14日  トラフグ育卵スタート

  平成31年度のトラフグ種苗生産がスタートしました。

  トラフグの卵は海水より重く、物にくっつく性質があるため、このような水槽でエアレーションをしながら管理します。

  ふ化までおよそ10日間、水温は17℃をキープです。


平成30年8月1日 トラフグ歯切り
 10月開催予定の“山口県豊魚祭”で放流するトラフグの歯切りをおこないました。
 トラフグの歯は剃刀のようになっており、お互いに咬み合い斃死してしまうため、ある程度大きくなると歯きりします。

 トラフグの歯は下から伸びてくるため、養殖業者さんは年に2回くらい歯切りをされるそうです。


平成30年7月25日 トラフグの取り上げ
 旭水産大池で中間育成中のトラフグも70mmを超え、海に放流する日がやってきました。
 連日の気温38℃越えに、トラフグも取り上げの人間もだいぶバテ気味です。
 暑さを避け、作業は朝6時30分のスタート。約1時間30分で400kgのトラフグを取り上げトラックに積み込み才川河口域に放流しました。取り残したトラフグ、 トラックが返ってくるまで待つと限界水温を超えてしまうため樋門(池の水門)を開けて地先放流としました。地先放流とあわせて約800kg。過酷な高水温にしては立派な歩留りで、中間育成していただいた担当者の方々の苦労が心に沁みる取り上げでした。


平成30年7月24日 トラフグ種苗、海へ
 70mmに達したトラフグ種苗6万8千尾を放流しました。
 取水した段階で31℃と今まで経験したことのないような高水温でしたが、餌を控えるなどの対応をとり、何とか大きく育ったトラフグを山口湾と才川の2か所で海に放流できました。
 放流されたトラフグは元気にもぐっていきました。


平成30年7月11日 2R目池入れ
 7月4日に取り上げ放流をおこなった中間育成場(大池)に2R目のトラフグを搬入しました。
 サイズはすでに50mmup。採卵する時期に間を持たせられなかったことが原因です。
 大池に搬入するまでに尾びれを噛まれた個体も見られ、狭い環境下での飼育の難しさを実感しました。

 ともかく、2R目の種苗18万尾を大池に収容。7cmまで育てたのち海へ放流します。


平成30年7月9日 トラフグ、標識放流
 当初予定していた7月6日は大雨により作業中止となり、翌週7月9日にトラフグの標識付けと放流をおこないました。
 山口県の標識放流魚(耳石2重染色)48,000尾のうち15,000尾の右胸鰭をカットし外部標識としました。

 地引き網の要領でトラフグを集め、胸鰭カット部隊がヒレを切除。切り終わったトラフグはソーメン流しの要領で雨どいを流れていきます。計数後、ホースを通って山口湾に放流されたトラフグ、しばらくは瀬戸内海で大きくなって日本海から東シナ海、遠くは津軽海峡まで泳いでいきます。


平成30年7月4日 トラフグ、海へ
 台風一過の空の下、肌をジリジリと焦がされながら成長したトラフグの取り上げ作業が行われました。

 あれは1か月前、雨の降る中 旭水産に池入れされたトラフグたち。あの時は3cmしかなかったのに、たくさんの餌を食べ平均体重12g(約80mm)にまで大きくなりました。

 トラックに積み込まれたトラフグは才川まで運ばれ、長~いホースで海に放流されます。
 この日の取り上げは約16万尾。池に残っている約2万尾は、池の樋門を通って山口湾に放流されます。
 トラフグのコンディションは上々。高い放流効果が望めます。


平成30年6月28日 トラフグ親魚の淡水浴
 来年採卵予定のトラフグ親魚、今日は池替えを兼ねた淡水浴をおこないました。
 移し替える水槽に水道水を張り、飼育中の水槽から親魚を網ですくって移します。
 しばらく置いてから海水を注入し淡水浴の終了です。

 塩分濃度と浸透圧、新しくなった水槽との効果が相まって親魚が元気になります。
 来年も頑張って産卵してくださいね。


平成30年6月25日 トラフグ、連続出荷
 連日のようにトラフグの出荷を行っているのに収容密度が下がりません。
 尾数の密度は下がっているものの、重量換算した密度が下がらないのです。
 尻尾を守るためには水槽数を増やさなければならないし…、そうすると注水が不足しかねないし…
 担当の苦労でトラフグの尻尾は守られています。


平成30年6月22日 夏の風物詩
 今日もトラフグの出荷が行われましたが、気温の上昇に伴い運搬海水が冷却され始めました。
水温が上がると代謝も上がるため酸素消費量も上がってしまいます。するとタンク内の溶存酸素量が足りず運搬可能重量が減ったり、最悪の場合には酸欠でへい死してしまいます。運搬途中に輸送水温が上昇しそうな場合、途中で海水氷を足したりする場合もあるほどです。
 運転手さんの心配が増えるシーズンです。


平成30年6月20日 親魚候補襲来
 朝8時前に栽培公社を出発した2台のトラックが、荷台のタンクに親魚候補のトラフグを積み込んで帰ってきました。

 岡山で積み込まれたトラフグさん、公社に到着し積み下ろし作業が終わったのが17時。運転した職員さん、運ばれてきたトラフグさん、どちらもお疲れ様でした。


平成30年6月18日 トラフグ…県外へ
 受精卵でお渡しするはずだったトラフグ。採卵量と受精率の都合により種苗での譲渡となってしまいました。
 トラック2台、4タンクに分けて5万尾をお渡しできました。
 雨の関門海峡を越え、九州に旅立って行きました。


平成30年6月15日 大型水槽へ…
 トラフグ種苗の尻尾を守るため…というか、親魚管理の不手際からの採卵不調が響いたため、八角棟前の350㎥水槽にトラフグ種苗を分槽しました。平均全長が25mmに達してしまい、このまま7月中旬まで抱えきれないとの判断でした。
 水槽数が増え飼育密度は下がったものの、飼育水の換水のため大量の海水が必要となります。

 より良い種苗を生産するため必要な措置ですが…経費が気になる今日この頃です。


平成30年6月14日 トラフグ…分槽
 一番小さいトラフグの群れも20mmを超え、飼育水槽内のトラフグ密度を下げることにしました。トラフグは歯が丈夫なためお友達の尻尾をかじってしまうからです。 これはお父さんたちがフグのヒレ酒を楽しむために尻尾を守るのではなく、海に放流した際に尻尾が残っている方がたくさん生き残れるため尻尾を残すのです。
 そのため中間育成場に出荷した後も尻尾を守り続けています。


平成30年6月6日 トラフグ種苗のお引越し
 中間育成場へのトラフグ出荷が近づいたのと、間借りしているクルマエビ水槽を返却するため、200m離れた八角水槽に大小選別を兼ねたお引越しをしました。
 白い網の中に集められたトラフグはフィッシュポンプに吸い込まれ、200m離れた水槽に張られた80K(縦横6mm目合い)の選別網に送り込まれます。その網目より小さなフグは網の外に、網目より大きなフグは網の中に残るといった方法で大小を分けました。
 大きさ別に分けられたトラフグは、長旅の疲れも見せず、新しい水槽で伸び伸びと泳いでいました。


平成30年6月5日 トラフグ、大口出荷
 クルマエビの養殖池を使用したトラフグの中間育成のため、20万尾ものトラフグを取り上げました。追い込み網で一網打尽に捕らえられたトラフグは、計量の後トラックに積み込まれ、大きな池に収容されました。
 30日後、70mmを超えたトラフグは大海原に放流されます。

 


平成30年5月22日 トラフグ初出荷
 3月中旬にスタートしたトラフグの種苗生産ですが、やっと出荷サイズの25mmに到達、初出荷のはこびとなりました。
 昨日、種苗サイズの大小をなくすため選別を実施し、良い種苗になったと思います。
 中間育成先でも元気に成長してもらいたいですね。


平成30年3月9日 トラフグ親魚へのホルモン打注

 公社で飼育中のトラフグ親魚。採卵へ向けてのホルモン打注をおこないました。
 水槽内を逃げる親魚にカゴをかぶせ、麻酔をかけたのちに身体測定。成熟促進のホルモン剤を投与しました。2~3日後に採卵をおこないます。


平成29年7月14日 トラフグ放流
 梅雨明け間近の青空の下、直接放流サイズに成長したトラフグ19,000尾を、山口湾に放流しました。

全長77mmにまで成長したトラフグ達、大自然の中たくましく成長して戻ってきてほしいものです。


平成29年7月5日 トラフグの大小選別
 トラフグ種苗の大小差が大きくなり、咬み合いもひどくなってきたため、80目のモジ網を使った“大小を分ける選別作業”を行いました。
 元水槽から取り上げたトラフグ10万尾を、別水槽に浮かべた80目の囲い網に収容し、小さいトラフグが網から抜けるのを待って、囲い網に残った大きいトラフグ約8万尾を別の水槽3つに収容しました。
こうした作業により大小差を小さくして、咬み合いによる歩留まり低下を防ぎます。


平成29年6月20日  トラフグ種苗福岡へ
 ふ化してから45日、18mmに成長したトラフグが福岡県に出荷されました。
 トラフグは広い範囲を回遊するため、トラフグ資源を増やすには県をまたいだ連携(種苗放流)が必要になります。

山口県は瀬戸内海系群のトラフグ親魚養成・拠点施設に指定されており、関係県に受精卵を供給することになっています。今回は、受精卵からの孵化率が安定しないため、卵ではなく種苗での配付になりましたが、75,000尾を持ち帰られ、70mmまで育成した後、海へ放流されます。


平成29年5月26日

大分県へトラフグ稚魚を出荷しました。
大分県漁連のトラックに積み込まれたトラフグ種苗です。
7cmになるまで飼育され、海に放流されます。


平成29年5月23日
  トラフグ出荷
  3月に採卵したトラフグも生まれて60日経ちました。
 大きさも3cmを超え各地の中間育成場に出荷されます。
 中間育成場の大きな池で飼育しないと、頑丈な歯で友だち(他のトラフグ)の尾びれを食べてしまいます。
7cmになるまでもう1カ月。大きな池でのびのびと成長します。


トラフグふ化
 200㍑のふ化器で育てていたトラフグの卵から仔魚がかえり始めました。
ふ化したばかりの仔魚は全長約3ミリの大きさです。 すでに親フグのような形をしてぷっくりしています。 140トン水槽2つに240万尾の仔魚を収容しました。 今年度の種苗生産が始まります。