ワムシ


平成26年10月3日
ワムシ培養中
  アユのふ化が始まり、餌となるワムシを培養しています。 ここで種苗生産をする魚たちのほとんどがふ化して最初にワムシを食べます。 種苗生産成功のためにはワムシの安定培養はとても大事なのです。 春には1トンの水槽を使って培養していましたが、 秋は2.5トンの水槽で培養しています。 アユのふ化仔魚1尾が1日で1,000個以上のワムシを必要とするので 現在150億個体のワムシから翌日に280億個くらいのワムシを収穫しています。 緑色の泡が盛り上がり、活力のあるワムシが順調に増えています。


平成26年1月20日
  ワムシの培養を始めました。もうすぐ始まるヒラメの種苗生産のための準備です。 2億のワムシを購入し、7億まで増やして量をキープしています。 顕微鏡でワムシの状態を観察し、寄生虫が付いていたらキレイにします。 いろいろな種類の寄生虫がいますが、悪玉の場合、食べた稚魚がお腹が痛くなって 種苗生産に支障を来すようになります。 ヒラメの稚魚に与える前にはワムシの栄養強化をします。


平成25年7月8日
  ふ化した魚の餌として種苗生産には欠かせない動物プランクトンのワムシの培養は重要な仕事です。種苗の善し悪しに大きな影響を与えるワムシは、どちらかというと地味な存在ですが(何しろ肉眼では見えない)、突然全滅してしまったり、増えなくなったり、餌として良くない状態になったりすることも多く、難しいと言われます。 毎日の作業は、顕微鏡で数を数え、卵を持っている数も数え、与える生クロレラ(植物プランクトン)の量を調整し、掃除を行います。 内栽センターでは、現在はガザミの種苗生産用に1トン水槽2基でワムシを50億程度培養しています。