アカアマダイ


平成29年10月11日

 アカアマダイ採卵

 10月9,11日 山口県漁協江崎支店、宇田郷支店、大井湊支店、越ヶ浜支店、玉江浦支店、通支店の皆さんのご協力を得て、アカアマダイ親魚 雌89尾、雄11尾 を購入し採卵しました。

 今年は76.8尾がふ化しました。

 ご協力下さった漁業者の皆様ありがとうございました。


平成28年10月19日
 アカアマダイ採卵
 10月12,14日 山口県漁協 江崎支店、宇田郷支店、大井湊支店、越ヶ浜支店、通支店 の御協力を得て、アカアマダイ親魚 雌91尾、雄15尾を購入し採卵しました。
 今年は受精卵158.3万粒を採卵し、この卵から75.6万尾がふ化しました。
 御協力くださった漁業者の皆さん ありがとうございました。


平成27年12月9日
アカアマダイ中間育成試験
  県漁協はぎ統括支店・大島支店・萩水産事務所の協力を得て、萩大島の中間育成施設でアカアマダイの中間育成試験を始めました。

  この日、45㎜に育ったアカアマダイ種苗2万尾を2水槽に分けて収容しました。
栽培漁業センター以外で、アカアマダイを中間育成するのは初めてということもあり、当センターの飼育担当者から中間育成を担当される皆さんに飼育方法や注意事項等についてミニ研修を行いました。


平成27年11月17日
アカアマダイ取りあげ
  10月2,3日に種苗生産を開始したアカアマダイが約30㎜に成長しました。
アカアマダイを取りあげて計数し隣の棟の水槽に移し中間育成します。
今回は5.4万尾を中間育成水槽に移しました。


平成27年10月2日
アカアマダイ採卵
  9月28日 県漁協 江崎支店、宇田郷支店、大井湊支店、越ヶ浜支店、通支店からアカアマダイ親魚 雌47尾、雄11尾を搬入し採卵しました。
 今年は去年の2倍の受精卵 129.7万粒がとれ、この卵から86.7万尾がふ化し種苗生産を開始しました。  御協力くださった漁業者の皆さん ありがとうございました。


平成27年2月19日
アマダイがなぎさ水族館に展示されます
  周防大島町伊保田にある「なぎさ水族館」では、山口県が栽培漁業の対象としている魚の展示に努めています。
このたびアマダイ10尾あまりが展示用として「なぎさ水族館」に運ばれて行きました。
アマダイははえなわ漁業の重要な漁獲対象であり、食べれば美味しく、漁師にとってはうれしい高級魚でありますが、水槽に入れて眺めると大変美しい魚でもあります。
さらに加えて、海底に巣穴を掘って生活するという珍しい生態をもっているので水族館の人気者だそうです。
「なぎさ水族館」では、こんなマルチタレントなアマダイと会えますよ。


平成27年2月12日
アマダイの初出荷
  アカアマダイ約15千尾を萩越ヶ浜に向けて出荷しました。
水槽の水を抜いてタモ網ですくい取っては重さを量り、トラックに積み込んだ尾数を推定しました。去年の10月に採卵して大切に育ててきた種苗です。
飼育期間も130日を超え、大きさは75 mm、体重は4.8 g、放流された海域で生き抜く元気のある立派な幼魚です。
過密状態にならないようにトラック2台、4トンの海水で運びました。
 アマダイは強いストレスがかかると狂奔する性質があります。放流直後に狂奔すると水面を泳ぎ、カモメなどに食べられてしまうので、放流場所に到着してから1時間以上休ませ、太陽が沈むのを待ってホースで海底近くに放流しました。
このような細やかな気遣いの効果もあり、カモメなどに食べられることなく、放流をすませました。


平成26年12月18日
アマダイ着底生活へ移行中
  10月にふ化したアマダイはふ化後72日、全長50 mmに達しました。一般海水魚の稚魚用配合餌料を食べてすくすくと成長しています。全長40 mmを超える頃からアカアマダイの名前(標準和名)にふさわしいきれいなうす紅色が現れ、今では成魚と同様にうす紅色の地肌に青や黄色の部位も見られてとても美しい稚魚になっています。
 これまで中層から表層を泳いでいましたが、50 mmを超えた個体は水槽の底面近くを泳ぐようになり、70~80%が着底生活に移行しました。水槽の中をカメラでのぞかせてもらうと、まだ表層を泳ぐ魚と底層を群泳している魚が見えました。成長とともに生活の仕方もだんだん大人のアマダイに近づいています。


平成26年10月30日
アカアマダイふ化後おおよそ4週間
  平成26年10月30日  アカアマダイがふ化後おおよそ4週間になりました。八角形水槽2基で飼育しています。ひれのスジや体表の色素もはっきりとしてきて、緑色の水の中で一見、のんびりと泳いでいます。しかし、透明ビーカーにとって写真を写そうとしたところ、餌を食べるのにせわしく動き回って、中々ピントが合わせられませんでした。  ようやく写したアカアマダイの赤ちゃんは餌をたっぷり食べておなかが丸く、ずんぐりしていてまるでフグの子のようです。スラリと細長い親とは全然似ていないので、「私はだあれ」の親当てクイズに使えると思いました。  アカアマダイの日齢は29と23で、全長は11 mmと8 mm、飼育尾数は合計40万尾です。放流サイズ(70 mm)まであと4ヶ月間、順調に成長することを期待します。


平成26年10月1日
アカアマダイ人工採卵
  今年第1回目のアカアマダイ人工採卵を行いました。一昨日と昨日、延縄漁船の協力によりアカアマダイを集め、雌には性腺刺激ホルモンを注射し、雄は解剖して精巣を取り出して精子を人工精漿液に保存しておきました。
ホルモン注射した雌は2日後に卵を絞れる状態になるので、一昨日の雌から卵を絞って人工授精しました。
外海栽培漁業センター技術職員総出での作業になりました。受精卵は50 kl水槽に入れられて、ふ化を待ちます。
直径0.8 mmの透明な球が水中を漂う姿は美しいものです。17尾の雌から約56万粒の受精卵が得られました。
研究員が一生懸命に世話をしますので、元気な稚魚に育ってくれることを願っています。
 今年は例年のように親魚の数が集まりません。種苗生産目標を達成するために、もう一度、親魚の確保を延縄漁船にお願いしましたので、関係の方々にはどうかご協力をお願い申し上げます。


平成26年9月16日
  水研センタ-でアカアマダイ人工精漿を作製しました  人工精漿とは、精巣内で精子を取り囲んでる液のことで、アカアマダイ雄は精巣が小さく、精液量も極めて少ないので魚から精子を絞ることはできません。そこで、雄の腹部を切開して精巣を取り出し、人為的に切り刻んで滲出した精子を回収する作業が必要となります。滲出して得られた精子を精漿内で希釈保存して人工授精に使用します。 精漿は、同じスズキ目に属するクロダイの人工精漿を元にして1Lの蒸留水の中にそれぞれ必要な薬品を加えていき、イオン組成とphを調整して作製します。薬品は微量のため、計量作業は慎重かつ丁寧さが求められます。毎年精漿の作製は、必要な薬品等、設備が整っている水研センタ-外海研究部を使わせて頂いてます。 まもなく、アカアマダイの種苗生産が始まります。


平成26年4月18日アカアマダイ放流
萩市椿東萩漁港において「山口はぎ・あまだい連合会」によるアマダイ種苗放流イベントが行われました。当日の早朝、山口県外海栽培漁業センターから、全長約7㎝に成長したアマダイの種苗約1,000尾を現地に運びました。雲行きが怪しく雨が心配されましたが、なんとか天気は崩れずに、地元の保育園児さんたちを迎えることができました。展示水槽にアマダイを入れて生態等の説明を行った後いっしょに放流を行いました。