ヒラメ


平成28年4月26日 
萩大島ヒラメ取り上げ
 萩大島中間育成施設で中間育成されていたヒラメが全長約10cmまで成長しました。
中間育成の飼育を担当されていた県漁協大島支店の皆さん、萩水産事務所の担当者さんといっしょに、ヒラメを取り上げし放流しました。


平成28年4月22日 
ヒラメ標識付け
 広域種資源造成型栽培漁業推進事業で日本海中西部海域の対象種となっているヒラメに標識付けをして放流しました。
 今年度は水産振興課、水産研究センター、水産事務所の方々に御協力いただき、およそ8,000尾強のヒラメに標識を付けることができました。
ヒラメの標識は、ベルトに穴を開ける器具で、縁側付近に穴を開けます。開けられた穴は自然に閉じるそうですが、閉じても鱗が通常と違った形で再生するので、自然界で大きくなった後捕獲されても、放流魚と分かります。
人の手の熱で火傷しないように手袋を付けて、一尾ずつ穴を開けていきます。 作業された皆さま、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
 この日、標識付けをしたものと合わせて23,000尾のヒラメを放流しました。


平成28年1月22日 
ヒラメ取り上げ
 1ラウンド目のヒラメを取り上げて選別し、網飼育に移行しました。


平成27年1月27日 
ヒラメ稚魚の引越
  ヒラメは日齢47と54になり、全長は20~30 mmです。前年よりも成長がよいのですが、喜んではいられません。成長に伴って50トンの八角水槽4槽が過密状態となり、共食いによって小さい個体が食べられています。水槽の数が限られていることから過密飼育は避けられませんが、サイズを極力揃えて共食いを防ぐため、昨日から取上・選別を行っています。まだ加温飼育をしたいので、50 m離れた加温可能な20トン水槽5槽にフィッシュポンプでヒラメを輸送し、選別網を用いて大小のサイズに分けます。空になった八角水槽2槽は直ちに洗浄し、残り2槽の取上・選別を行って飼育密度を下げます。  八角水槽2槽から取り上げたヒラメは50万尾もいました。一連の引っ越し作業を行っても過密飼育の解消には至らず、水質悪化や病気発生のリスクは高いままです。現在、アユを飼育している50トン水槽6槽が空くのをヒラメが待っていますが、5月になってもヒラメが居残っていると今度はマダイに退居を求められます。種苗生産の住宅事情は中々厳しく、担当者は水槽繰りに頭を悩ませています。


平成27年1月8日 ヒラメ仔魚の移槽
 ヒラメは順調に成長して、日齢28と35に達しました。個体数はどちらも百万尾近くおり、充分です。日齢28のヒラメ仔魚は7~8 mmで、まだ、目が体の両側にあり、頭の上に3本の毛のようなヒレ(背鰭の一部:伸長鰭条)が付いていますが、体高が高くなってヒラメらしくなってきたものもいます。今日から3日かけて日齢28のヒラメ仔魚を新しくセットした隣の水槽に移します。電灯の灯りで仔魚を集め、サイホンで隣の水槽に移送します。仔魚にショックを与えないように水槽間の水位差は小さくしていますが、次々と仔魚は吸い込まれてホースの中を流れていきます。大部分の仔魚が移槽できたら古い水槽はきれいに掃除をして、今度は逆に隣の水槽から仔魚を半分戻して2水槽で飼育します。
 日齢35のヒラメは10 mmで、すでに2水槽飼育になっており、大部分が着底しました。着底したといっても、水槽の底や壁に着いていないで、浮いて泳いでいるものも多いです。体表の色素は正常に出ており、色素がない「白化個体」の出現は今のところ確認されていません。


平成26年12月11日 
ヒラメのふ化が始まりました。
  八角形水槽で飼育されているヒラメ親魚が産んだ卵は、ふわふわ水中を漂いながらだんだん浮き上がってくるので、上澄み排水を目の細かいネットで受けて集めることが出来ます。
12月2日には1,508千粒、9日には1,496千粒と良質の卵がまとまって取れたので、これを50 kl八角形水槽に収容してふ化させました。
 現在、日齢7の仔魚は全長4 mm、日齢0のふ化仔魚は全長2~3 mmです。飼育水温は20℃に加温していますが、日齢50ぐらいまでには15℃まで下げます。燃油代節約の狙いもありますが、成長に支障のない水温です。
 中間育成を実施する機関向けの30 mm種苗と直接海に放流する50 mm種苗の育成を目指して、種苗生産が始まりました